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| 昨今、自然保護や環境保全について、広く大きな関心が持たれております。また、鯨類については、IWCの動向や国際世論を踏まえた対応が必要とされているところであります。私どもも、鯨類に関する情報交換や普及・啓発活動の必要性が今後さらに高まっていき、これらの面で水族館や動物園の果す役割がますます大きくなってくるものと認識しております。 マリンピア日本海(新潟市水族館)は、「環境と生物とヒトとの出会いの場」を基本理念とし、文化的教育機能を持った観光施設として位置づけられています。貴会の事業目的にも適った貢献ができるものと自負しております。 日本海セトロジー研究会第11回大会が当地新潟市で開催されることをお祝い申し上げますとともに、今回の研究発表や意見交換等を通して大会目的が達成され、貴研究会のさらなる発展につながりますよう祈念申し上げ、ごあいさつといたします。 館長 高 島 紀 明 |
| このたび新潟市白山会館において日本海セトロジー研究会第11回大会を開催する運びとなりました。日ごろ、有力な団体会員としてご活躍いただいている新潟市水族館マリンピア日本海の皆さま、ならびにセトケンホームページの製作・管理などを担当していただいている賛助会員ウインズオフィスコーディネート(株)の皆さまにおかれましては、開催準備にご尽力いただき、まことにありがとうございます。諸般の事情により開催時期が例年よりも早くなり、その割りには案内状の発送が遅れたため、参加・発表申し込み者数がいったいどうなるかと心配しておりましたが、5月16日現在、参加申し込み者64名、口頭発表申し込み13件、ポスター発表申し込み7件となり、最終的には参加者80名という目標に達する見込みです。これもひとえに皆さま方のご協力の賜物と深く感謝申し上げる次第です。 さて、今回の筆頭を飾るのは、江上幹幸(沖縄国際大学助教授)・小島曠太郎(ライター)両氏による特別講演「インドネシア、ラマレラ村の生存捕鯨とその生活」です。ラマレラ村のマッコウクジラ漁については、1992年テレビ放映されたNHKスペシャル「人間は何を食べてきたか・海と川の狩人たち@」で見て、感動した方も多いことでしょう。その後、季刊民族学72(1995春)に掲載された、両氏によるすばらしいレポートを読んだ私は、江上氏に問い合わせの手紙を出したくらいです。今大会のポスター発表要旨(P7)でも少し触れておきましたが、実は特別講演の候補者としてはずっと前からお名前があがっていたものの、日程がなかなか本決まりにならないため、土壇場で講演を依頼することになりました。ご多用のところお引受けくださった両氏に深甚の謝意を表します。 当研究会は、日本海における鯨類に関する研究ならびに理解の普及を促進するとともに、情報収集のネットワークをつくることを目的として設立されました。現在、当研究会の会員は、個人・団体・賛助会員合わせて約150を数えますが、生物学・古生物学・水産学などの自然科学はもちろんのこと、歴史学・考古学・民族学(文化人類学)などの人文・社会科学の研究者を含み、また専門家から一般愛好者まで各界各層にわたる人たちから成っています。 広大な海を回遊する鯨類のことですから、地域的には日本海を中心としながらもそれに限定せず、世界の鯨類に目をむけて活動してきました。昭和63年(1988)当研究会発足の足がかりとなったシンポジウム『日本海と鯨類』(七尾市と能登島町で開催)、創立10周年にあたる平成10年(1998)マリンワールド海の中道(福岡市)で開催された第9回大会、さらに昨年(1999)金沢医科大学で開催された第10回大会では、外国から特別講演者を招きました。研究発表の演題・内容も日本海域に限るものではありません。このようにセト研は、環日本海から環太平洋へと国際交流の輪を広げ、研究対象についても日本から世界の鯨類へと視野を広げてまいりました。その点でも今回の特別講演は、西暦2000年のセト研にふさわしい試みではないかと存じます。 ところで、2年ごとに開催される海棲哺乳類生物学会議(14th Biennial Conference on the Biology of Marine Mammals)が バンクーバーで2001年11月28日〜12月3日に開催される予定です。会員各位はもちろんのこと、セト研としてもこの国際会議でなんらかの発表を行い、私たちの活動を大いにアピールすることができればよいのではないでしょうか。 代 表 平 口 哲 夫 |
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