第13回大会開催にあたって




日本海セトロジー研究会第13回大会を国立科学博物館との共催により同博物館新宿分館において開催する運びとなりました.佐々木正峰館長をはじめとする館員の皆様方,とりわけ動物研究部第1研究室長の山田格先生には,日ごろ海棲哺乳動物のストランディングなどに追われて超多忙な毎日をお過ごしであるにもかかわらず,開催実現のために多岐にわたりご尽力いただきました.まずは厚く御礼申し上げます.

特別講演者としてお招きしたマックギール大学のジェイムズ・M・サベール教授は,私とはインターネットを介して親交を深めた間柄でありますが,国立民族学博物館客員教授として来日されたのを機に本会での講演をお願いし,快諾を得た次第です.講演にあたっては,国立民族学博物館の岸上伸啓先生のご協力を得ました.ありがとうございます.

1988年(昭和63)に本会が設立されて以来,太平洋側で大会を開催するのはこれが初めてです.2002年6月6日現在,セト研会員は187名(個人会員176,団体会員5,賛助会員5,外国会員1)と前回よりも14名増加しましたが,会員の多い都道府県の第1位が石川(31),第2位が東京(23)であることを考えると,何年かに1度は首都圏での開催があってもよいように思います.また,会員は北海道から沖縄まで全国に広がっていて,研究対象も日本海に生息する鯨類に限らず,日本近海はもちろんのこと,世界の海棲哺乳動物に目が向けられています.このような実態をふまえて会の名称変更を求める意見もあることから,今大会に合わせて,将来構想を検討するためのアンケート調査を行うことにいたしました.

現在33名(17.6%)から回答が寄せられているだけですし,まだ集計も終わっていない段階ですから,詳しい報告は後日にいたしますが,現名称のままでよいとする意見と「日本セトロジー研究会」など日本海という地名をはずしたほうがよいとする意見は,19(57.6%)対15(45.5%)と伯仲しています(両方に○をつけた回答1例あり).しかしながら,名称の如何にかかわらず,日本海を鯨類研究の特別なフィールドとみなす意見も,また,日本海に限らず活動を展開することに賛成する意見も,双方に認められます.総会における皆様のご意見,ならびに今後も寄せられるであろうアンケート回答をふまえ,あらためてなんらかの提案をさせていただきたいと存じます.

今年に入って,鹿児島県川野辺郡大浦町のマッコウクジラ集団漂着,茨城県鹿島郡波崎町のカズハゴンドウ集団漂着など,鯨類のライブ・ストランディングがあいついでいます.この問題を扱った研究発表も今大会で行われます.できるだけ多くの方々が参加され,有意義な時間を過ごされますよう期待しております.

         
平成14年6月6日

                 
日本海セトロジー研究会代表 平口 哲夫



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