石川県連秋の講演会ひらく
講師に塩浜世連日本国会委員会事務局長


国会決議は日本の針路を示す

 
 
世界連邦石川 34:2(2006.2.1)

世界連邦運動協会石川県連合会の2005年度秋の講演会(北國新聞社、NHK金沢放送局、北陸放送、テレビ金沢、世界連邦宣言自治体石川県協議会後援)は、さる十一月二十六日金沢エクセルホテル東急で、世界連邦日本国会委員会事務局長の塩浜修氏を講師に招いて開かれた。約百人の会員や一般市民らが出席、塩浜氏は講演の中で「さる八月二日の衆議院本会議で“世界連邦実現への道の探究”を盛り込んだ決議が採択されたことは、わが国が進むべき針路を内外に示す意義があった」と強調した。

開会はまず杉山栄太郎石川県連会長があいさつ、次いで山出保金沢市長(世界連邦宣言自治体全国協議会副会長)の祝電披露があった。講演に移り、塩浜氏は「こんどの国会決議は、一九四五年(昭和二十年)十二月国会で尾崎咢堂(行雄)代議士(世界連邦運動協会初代会長)がいち早く世界連邦建設に関する決議案を提出したが実現に至らず、今日まで六十年の歳月を要した。それが実現した。衆議院議員の三分の二以上三百四十一名の賛成署名を得、被爆六十周年決議案と国連安保理改革決議案の三議案を合わせる形ではあったが、ようやく採決の運びとなった。世界連邦は歴史的必然であり、必ず実現する」と強調した。また「今後、若い世代を仲間に誘えるような方策を建てなければならない。私の身辺に“真面目な性格をやめたい”という若者がいるが、そんな若者には世界連邦運動に入ることを勧めたい。私は、世界連邦の理念が好きだし、それよりもこの運動に参加している人たちの真面目さに魅了されている。真面目な自分を大事にしたいなら、世界連邦に入ってほしい」と付け加えた。

塩浜氏は学習塾を経営しており、その得意分野を生かして日本歴史を例に持ち出したり、現代若者の生活実態を紹介しながら分かりやすく活き活きした話を繰り広げ、好評を博した。若干の質疑を交わしたあと、橋爪義守理事長代行が閉会あいさつを行った。