世界連邦運動協会石川県連合会主催
シンポジウム“中東和平促進と世界連邦運動”

山出保金沢市長のメッセージ



自らを磨き高め、異質な文化を容認することが肝要
《要 旨》

世界連邦運動協会石川県連合会におかれましては、世界連邦の理念であります人類の恒久平和実現のため、講演会の開催や平和学についての学習会等、日頃より積極的な活動を展開されておりますことに敬意を表するものです。

金沢市では、昭和32年9月、世界の永久平和実現のため、世界連邦建設の趣旨に賛同し、全世界の人々と相携えて人類福祉の発展のために努力する平和都市であることを宣言し、以来、世界各都市との市民交流や友好親善の増進等に努めて参りました。

世界は、今激動の渦の中にあります。新たな世紀における「文明の衝突」が叫ばれる中で、中東地域や極東アジア地域に緊張が続き、20世紀の二度の大戦を経て、人類がようやく手にした世界の平成と安定がふたたび揺らぎはじめようとしており、今日ほど、人類にとって対話と連携が必要なときはありません。なおかつ、こうした時代に求められることは多様な文化や価値観を互いに尊重しあうことであり、そのためにも、先ずは自らの文化に誇りを持ち、異質な文化を容認し、一層自らを磨き高めていくことが肝要ではないでしょうか。

本日、ここ金沢市において世界連邦シンポジウムが開催され、基調講演に世界連邦宣言自治体全国協議会会長であり、昭和25年、全国に先駆けて「世界連邦都市宣言」をされました綾部市の四方八洲男市長をお迎えし、平和へのメッセージをいただきますことは、誠に時宜を得たものであり、シンポジウムの成功が世界連邦運動へ大きな成果を呼ぶ契機となりますよう、ご期待申し上げます。

最後に、世界連邦運動協会石川県連合会のますますのご発展を、こころからお祈り申し上げましてご挨拶といたします。
平成16年11月27日

金沢市長 山出 保 (赤穂敏広助役代読)