日本海セトロジー 創刊号(1991)
セト研は,1988(昭和63)年3月3日,石川県能都町漁協に珍獣メソプロドンが水揚げされたことをきっかけに,故山田致知先生(金沢大学名誉教授)を中心として設立の話しが持ち上がり,同年12月2日から3日間の日程で開催されたシンポジウム「日本海と鯨類」(夢半島のと推進委員会主催)において実質的な旗揚げをした。鯨類は,日本海という身近なところに多数生息しているにも拘わらず,依然として謎の多い動物である。そこでセト研は,鯨類に関心のある人々の結集をはかり,会員相互の協力と連帯によって,日本海域の鯨類についての研究や普及活動を促進しようと結成された。賛同者は,生物学・古生物学・水産学などの自然科学系はもとより,歴史学・考古学・民族学などの人文・社会科学系をも含む専門家から一般市民までの各界各層にわたる。 |
平口哲夫,1991,朝鮮・対馬海峡沿岸の古代捕鯨,日本海セトロジー研究,1:20-29.
平口哲夫,1992,北陸における海獣類出土遺跡の環境と動物遺体組成,日本海セトロジー研究,2:1-8.
平口哲夫,1993,能登と対馬のイルカ漁,日本海セトロジー研究,3:37-42.
平口哲夫,1994,動物考古学におけるイルカ遺体の個体別分析,日本海セトロジー研究,4:43-52.
平口哲夫,1995,能登地方における鯨類出土遺跡と近世の鯨類捕獲・漂着記録,日本海セトロジー研究,5:5-12.
平口哲夫,1996,解体痕のある真脇遺跡出土イルカ椎骨連結資料の一例,日本海セトロジー研究,6:15-20.(English
Abstract)
平口哲夫,1999,富山市北代遺跡(縄文時代中期)掘立柱建物の柱穴から出土した鯨椎骨,日本海セトロジー研究,9:29-34.(English
Abstract)
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