セト研情報掲示板過去ログ1


2001/4 〜 2001/8

金沢ひまわり平和研究室 無煙喫茶室 無煙酒房   無煙世界 セト研掲示版  無煙喫茶

目次


[1]

セト研情報掲示板の試行


投稿者名: 平口哲夫 投稿日時: 2001年4月20日 18時00分
先にセト研用にフリーの多機能メーリングリストを試行的に利用してみましたが、ホームページ担当幹事の小原さんのほうで設定していただいたメーリングリストのほうが多くの会員に情報をお伝えするのに便利であり、また重複投稿を避けるためにも、当方で設定したメーリングリストは削除することにいたしました。しかし、多機能メーリングリストが備えている掲示板的機能は便利ですので、新たにフリーの掲示板を試行的に活用してみたいと存じます。

この掲示板は、投稿者を会員に限定する機能は備わっていませんので、会員外の方でも投稿することができます。そこで、ネチケットを心得て、責任のもてる投稿をしていただくために、実名とEメールアドレスを記入することを投稿条件にすることにいたしました。セト研情報掲示板の趣旨にそぐわない投稿は、管理者のほうで削除することになります。なにぶん、よろしくお願い申し上げます。

[3]

ライブストランディング対応について講習会開催


投稿者名: 海の哺乳類センター 荻野みちる 投稿日時: 2001年4月20日 18時51分
催し物のご案内
講習会 浜にうちあがったクジラの対応について

最近、一般の方々やマスコミの間でもたびたび、 生きたまま海岸にうちあがったクジラやイルカのニュースが話題になっています。 サーフィンを楽しむ若者やボランティアが救助を行った茨城県波崎、鹿児島県種子島のマスストランディングなどは記憶に新しいところです。 海の哺乳類に関心を寄せる人が増えてきたことは喜ばしいことですが、思わぬ事故や二次災害の心配などもあり、みなさまから多くの問い合わせが寄せられております。そこで、野生動物に対して正しい理解をもって現実の出来事にできるだけ適切に対応できるよう、講習会を開催し、専門の先生方からアドヴァイスを伺う機会をもつことにいたしました。今までクジラやイルカの救助に関わった方々をはじめ、広く一般の方々や報道関係者の希望や質問にお答する機会になればと
いう思いで企画いたしました。尚、講師にセト研会員の石川創 先生(日鯨研)をお招きしております。

大変お忙しいところ恐縮でございますが、ライブストランディングに直面
することが増えている現在、このような一般向けの講習会は急務と考えておりますので、ご理解とご協力をいただければ幸いです。

講習会
 期日 2001年5月13日日曜日 午後1時より
 会場 千代田区一ツ橋 日本教育会館一ツ橋ホール

内容について
  1 最近のライブストランディングニュースの現場から(報道の立場から)
  2 一般から寄せられる協力依頼について(主催者からの経緯説明)
  3 ライブストランディングの現状と対応(地元の立場から)
  4 ライブストランディングのマニュアルと調査方法
  5 ライブストランディング個体のリハビリと水族館の役割(水族館の立場から)
  6 ストランディング個体が死んだ場合の対応について
  7 今後の問題点とインターネットによる一般への情報公開について

主催 浜にうちあがったクジラを助ける会
後援 海の哺乳類センター
   日本海セトロジー研究会

参加希望の会員の方、およびご質問ご意見をお気軽にお寄せください。
連絡先
荻野みちる
申し込み電話&FAX03-5225-1878
email yukiogino@earthlink.net

[4]

セト研後援の講習会


投稿者名: 平口哲夫 投稿日時: 2001年4月21日 13時19分
先に荻野会員からお知らせがありましたように、来る5月13日(日)、千代田区一ツ橋 日本教育会館 一ツ橋ホールにおいて、<講習会 浜にうちあがったクジラの対応について>が開催されます。「浜にうちあがったクジラを助ける会」が主催するこの講習会を「海の哺乳類センター」とともに日本海セトロジー研究会が後援することについて、セト研代表として経緯を説明し、皆様のご理解とご協力を仰ぎたいと存じます。

この件につきましては、セト研会員・海の哺乳類センター代表の荻野さんを介してたびたび相談をうけてきましたが、開催予定の講習会がセト研のかかげる活動目的にふ
さわしい性格のものであることから、私どもとしても後援をすることにしたものです。

鯨類関係には規模・地域・対象・性格などを異にするさまざまな団体があり、鯨類観に個人差があるように、これら諸団体もまことに多様性にとんでいます。昨年、静岡県大須賀町の海岸に生きた状態で漂着したマッコウックジラへの対応の仕方についてはさまざまな論議をよんでおり、これをきっかけに誕生した「浜にうちあがったクジラを助ける会」についてもさまざまな受けとめ方がなされているのが現状ではないかと思います。しかしながら、セト研の会員が多様性にとんでいるように、おそらく「助ける会」に集う皆様もまたいろいろな動機やお考えをもっておられるのではないかと推察します。しかも、多くの方々は、固定観念にとらわれて行動しているのではなく、むしろ、鯨類が生きたまま漂着したときにどのように対応するのがよいのか戸惑いを感じ、今後、同じような事態に遭遇したときのために、信頼できる知識・技術・指針を求めておられるのではないでしょうか。

ライブストランディングの対応は、専門家にとっても未解決の問題がいろいろあり、マチュア、アマチュアを問わず緊密な協力関係なしには問題を解決することはできません。講習会というかたちでもたれる集会であっても、学ぶのは一般の方々だけでなく、講師を含む参加者全員ではないかという気がいたします。その点、セト研がこれまで行ってきた諸集会も同様といえましょう。

さて、今回は東京で開催される集会ですので、参加者は関東地域の皆様が中心になることでしょう。今後、セト研が主催するか否かにかかわらず、私どもにとって望ましい諸集会が各地で開催され、これに協力することを通してセト研がさらに成長することを期待しています。

末尾ながら<講習会 浜にうちあがったクジラの対応について>のご成功をお祈り申し上げます。

[5]

画像の貼り付け


投稿者名: 平口哲夫 投稿日時: 2001年4月21日 14時23分
画像の貼り付けを許可しています。[新規投稿]をクリックして、マニュアルをご覧になれば、その方法がわかります。


[8]

クジラの警告


投稿者名: 平口哲夫 投稿日時: 2001年4月21日 17時16分
朝日新聞2001年4月21日朝刊に、セト研会員の笠松不二男氏(東京大学大学院客員教授)の「地球温暖化 クジラの警告に耳を傾けよ」が掲載されている。1999年、北米カリフォルニア〜アラスカに座礁した大量のコククジラは、調査した米国・メキシコの研究者によると、ほとんどの個体が餓死したものであるという。極域における主要なえさとなっていたヨコエビなどの底生性甲殻類の減少が餓死を引き起こしたと考えられている。このヨコエビ資源の減少要因として、コククジラの増大と、地球温暖化に伴う水温上昇の二つが示唆されている。

皮肉にも、反捕鯨を自任し最も厳しいクジラ類保護規制を持つ米国が、議定書不支持という、クジラ類の保全を危うくする決定を下した」と笠松氏は述べている。ブッシュ大統領は米国の国益に反することはしないと宣言しているが、世界のトップリーダーが近視眼的に「国益」優先の政策をとって「地球温暖化防止のための京都議定書」を支持しないという態度に私も失望を禁じえない。

生きたまま漂着した鯨類を助けるというのはいわばER(緊急救助)に相当するが、実は海洋環境の保全のほうが長期的に多くの鯨類を助けることになり、またほかならぬ人類生存にとっても重要なことなのである。

[11]

投稿の訂正


投稿者名: 平口哲夫 投稿日時: 2001年4月21日 21時19分
いったん投稿したものを編集する機能はまだ出来ていないようです。すぐに投稿せずに、確認してから投稿することをお勧めします。

投稿者が自分の投稿を削除することを許可していますので、投稿後、まだ返信(子記事)がついていない段階ならば、いったん削除してから新たに投稿しなおしても問題がありません。しかし、返信のついてしまった投稿(親記事)を削除してしまうと、せっかくの返信が台無しになってしまいます。したがって、返信がついてしまった場合は、よほど問題がないかぎり、削除しないようにお願いします。ただし、ネチケットに反すると管理人が判断した場合は、子記事もろとも親記事を削除してしまうことがあるかもしれません。

[12]

The 14th Biennial Conference on the Biology of Marine Mammals


投稿者名: 平口哲夫 投稿日時: 2001年4月23日 11時53分
20001年11月28日〜12月3日バンクーバーで
The 14th Biennial Conference on the Biology of Marine Mammals
が開催されます。

セト研としても、公式のポスター発表や非公式のパネル展示などのジャンルで参加することを検討中です。つきましては、会員の皆様でこの会議に出席予定の方がおられ
ましたら、当方にご連絡いただけませんでしょうか。いまのところ、科博の山田さんや「海の哺乳類センター」の荻野さんが出席予定とのことです。

[13]

八戸化石クジラ


投稿者名: 平口哲夫 投稿日時: 2001年4月23日 18時11分
八戸市児童科学館から当方へ『化石はちのへクジラ発掘調査報告書2』が送られてきました。大石雅之会員(岩手県博)らが執筆しています。封筒に印刷されていた児童科学館のウェッブサイトを訪ねてみましたら、「八戸化石クジラ」というページがありました。

[14]

セト研第12回大会


投稿者名: 平口哲夫 投稿日時: 2001年4月24日 16時18分
セト研第12回大会(佐渡大会)が来る6月15日(金)〜17日(日)に開催されます。詳細については会員の皆様をはじめ関係各位に漸次お知らせしておりますが、セト研のホームページにおいても大会案内が掲載されています。

大会は一般公開されます。多くの方々のご来場をお待ちしております。

[15]

掲示板の長所と短所


投稿者名: 平口哲夫 投稿日時: 2001年4月24日 19時18分
従来、セト研の組織的な情報伝達手段としては、会誌『日本海セトロジー研究』、情報紙『セトケンニューズレター』、ホームページなどがあり、最近になってメーリングリストが開設されたました。掲示板にはこれを補う長所があると思います。

1.ホームページの場合、会員が情報を送っても管理人がすぐに対応できなければそのまま時間が経過してしまいます。フリーの掲示板では、よほど回線が混雑していないかぎり、ほとんど即座に投稿が掲示されますので、速報性にすぐれているといえましょう。

2.鯨類の漂着があった場合、各地のセンター的機能を果たしている機関に知らせると同時にこの掲示板にも投稿していただければ、情報のチャンネルが増えて流れがよくなることでしょう。

3.鯨類関係のさまざまな情報を投稿していただければ、ホームページやニューズレターの担当幹事がその中から話題を選んでさらに詳しく紹介することもできます。

4.現メーリングリストと違って、掲示板では保存された投稿をウエッブサイトで見直すことができます。

5.見たくもない情報が一方的に送られてくるということがありません。

6.メーリングリストで送られてきた情報を適宜選んで掲示板に再録すれば、会員以外の方に知らせることもできます。

ただし、短所もあります。

7.サーヴァーの都合で消されてしまっても文句がいえません。この点については、定
期的に過去ログを作成しておけば、被害は最小限に抑えることができるでしょう。

8.いたずらなどの不適当な投稿をされる心配があります。これはこまめに管理して削除するほか手がありません。管理人が忙しくて手が回らず、これを見過ごすこともあるかもしれませんので、何かお気づきの点があればお知らせください。

[18]

Re: The 14th Biennial Conference on the Biology of Marine Mammals


投稿者名: 海の哺乳類センター 荻野みちる 投稿日時: 2001年4月24日 20時09分
 平口代表から御紹介がありましたように、今年11月に開催されます第14回海棲哺乳類学会において、日本近海のクジラ目撃報告およびライブストランディングについての紹介を行う予定で参加をいたします。
 セト研会員のみなさまで参加を希望されます方、また今回参加はされなくてもこの機会に日本海のクジラを世界に紹介されることに興味をお持ちの会員がいらっしゃいましたら、ぜひ海の哺乳類センター荻野みちるまでメールで御連絡を下さいますようお願いいたします。

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段落と改行


投稿者名: 平口哲夫 投稿日時: 2001年4月24日 20時46分
本文は自動改行されるようになっていますから、段落を変える場合でないかぎり改行はしないほうがよいと思います。一つの段落のなかで改行して1行の字数をそろえようとすると、自動改行と組み合って見苦しい状態になる惧れがあります。

いずれにしましても、いきなり投稿しないで、「確認」をクリックしてうまく表示されているか確かめてから投稿するようにしてください。

[24]

ライブストランディング対応について 講習会案内


投稿者名: 海の哺乳類センター 荻野みちる 投稿日時: 2001年4月25日 20時52分
先にセト研代表平口先生よりセト研後援の経緯とお言葉をちょうだいいたしましてありがとうございます。

御案内申し上げている5月13日のライブストランディング対応についての講習会案内をお送りいたします。多くの方々の参加をお待ち申し上げます。案内等は会員外の方々に転送してもかまいません。東京近郊の方でライブストランディング対応に興味をお持ちの方に宣伝してくださいますようお願いいたします。

会場の都合により、参加を希望される方は事前にファックスにてお申し込み下さい。参加費用は無料です。

また当日の講師には
セト研会員 日鯨研 石川 創 先生
八景島シーパラダイスアクアミュージアム 徳武浩司 氏
を予定しておりますので御期待下さい。

尚、当日パネル展示にて、ライブストランディング対応事例紹介、対応団体の紹介がございます。また今回は遠方で参加できないが次回に参加希望、もしくは、開催案内連絡希望の場合にもファックスでお申し込み下さい。今後各地での勉強会が予定されておりますので連絡させていただきます。

セト研会員
海の哺乳類センター 荻野みちる

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海の生き物に興味のある皆さまへ

最近、クジラやイルカが海岸にうちあがったというニュースがよく聞かれるようになりました。サーフィンを楽しむ若者やボランティアが救助を行った茨城県波崎、鹿児島県種子島のカズハゴンドウのニュースなどは記憶に新しいところです。海のほ乳動物にも興味を持つ人が増えて、「何かをしたい」「助けたい」と思う人も増えてきているようです。

しかし、大きなクジラなどはもちろん、比較的小型のクジラやイルカでも、生きたまま海岸でバタバタとしているのを目の前にすると、「何をして良いのか、悪いのか」、「どんなことができるのか」がわからず、実際には困ってしまうという方がほとんどではないでしょうか。

そこで今回、講習会という形で、自然に生きるにクジラやイルカについて、専門の先生方、実際に海の動物を助けていらっしゃる水族館の方からできるだけわかりやすい話をしていただくことになりました。

実際に「助けよう」と思った時に、素早く、良い形の対応ができるように、参加された皆さんに安全で正しい救助方法が少しでもわかっていただける機会となればと思っております。

皆様もいろいろとお忙しいとは思いますが、興味のある方や海に接する機会の多い方には、良いチャンスだと思います。是非お友達を誘っていらしてください。

<講習会案内_浜にうちあがったクジラの対応について>
 期日 2001年5月13日(日) 午後1時_午後4時
 会場 東京都千代田区一ツ橋日本教育会館 一ツ橋ホール 会議室
 参加費 無料
 主催 浜にうちあがったクジラを助ける会
 後援 海の哺乳類センター
    日本海セトロジー研究会

<開催予定内容>
内容について 時間
1.浜にうちあがったクジラを助ける会から
  1)なぜこのような会を開こうと思ったのか?
  2)一般の人々から寄せられる質問や現在の状況13:15-13:25(10分)
2.最近のニュースから「生きたまま、うちあがったクジラ」について
   13:25-13:40(15分)
3.浜にうちあがったクジラやイルカの対応と調査方法13:40-14:20(40分)

休憩 14:20-14:40(20分)

4.水族館の立場から「漂着クジラの対応について」14:40-15:00(20分)
5.今後、何が問題になるのか? 5:00-15:10(10分)
6.Q&A 質議応答      15:10-16:00(50分)

※一部ポスター等による展示発表も行う予定です。詳細は決まり次第お知らせします。

参加希望の方ファックスにてお申し込み下さい。
03ー5225ー1878 (24時間受け付け)海の哺乳類センター 荻野みちる


山口県油谷湾に迷入、自力脱出したマッコウクジラ写真撮影瀬戸浩幸氏

[25]

マッコウクジラが話題になったセト研第11回大会


投稿者名: 平口哲夫 投稿日時: 2001年4月25日 21時35分
荻野さんの投稿に紹介されているマッコウクジラの画像は、セト研第11回大会(新潟大会)の発表要旨集の英文表紙を飾っております。

この大会では、マッコウクジラがけっこう話題になりました。第12回大会(佐渡大会)では、なにが中心的な話題となるでしょうか。楽しみにしております。

[26]

読みやすい投稿文


投稿者名: 平口哲夫 投稿日時: 2001年4月25日 22時07分
Eメールやウエッブサイトの文章は、段落の冒頭にスペースをあけず、その代わり段落と段落の間を1行あけると読みやすいようです。また、アドレスは、改行してから挿入するほうが見やすいし、混乱も生じにくいと思います。

余談ですが、Eメールの返信で、不必要に全文引用したまま送ってくる人がけっこういます。これはまったくの無駄です。送信時間が余計にかかるだけでなく、保存するのにボリュームをくいます。必要な引用箇所だけを残し、他は削除しておくべきでしょう。掲示板でも同様なことがいえます。

[30]

クジラのイメージを身近なものに


投稿者名: 東 真一 投稿日時: 2001年4月27日 12時49分
セトケンの記事を拝見しました。

私は、福岡でクジラやウミガメの研究グループを作ってます。

私のクラブも、
クジラのイメージを身近なものに引き戻そう
というのが、コンセプトの一つです。

住民のクジラへのイメージは、中央マスメディアにより
遠くの海に固定されてしまいました。
それは何も鯨に限ったことではないのです。
私の住んでいる街でも、引っ越してきて3年間
目と鼻の先の海岸の存在を知らない人もいます。

それほど、今の人たちの自然感覚は、
現実・目の前の自然から遠ざかっています。
不気味なほどです。

私の祖母の里は、玄界灘の孤島「馬渡島」
と言うところで、壱岐水道にあります。
その島での話しですが、
かつて、島に座礁したセミクジラを
解体しに行ったことが、3度あったという話しを聞かされました。

もう日本沿岸ではほとんど見ないセミクジラの話しですが、
九州沿岸北部においてもクジラはそれくらい日常的なものでした。

今一番恐れているのが、鯨や希少生物が、
近海に生息していることを
知らないなど、情報不足による自然破壊です。

情報不足が地元の自然に対する無関心を呼び、無防備な状態を作る
のでしょうか・・・。地元福岡市海ノ中道では、ウミガメが産卵に来る浜に
リサーチ無しで水銀灯を数キロにわたり並べました。
ウミガメが来るデータがかつてなかったから、福岡にウミガメが来ると言う
認識が為政者・住民ともになかったのです。

せめて、私たちの活動が、地元の自然を見つめなおす切っ掛けを作る
一助になればと思います。
これからもよろしくお願いいたします。

■■■■■■■■■■■■■■
海ノ中道探検クラブABIC(アビック)
東 真一 福岡市東区
phone/fax 092-607-0762
■■■■■■■■■■■■■■

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アビック


投稿者名: 平口哲夫 投稿日時: 2001年4月27日 19時20分
ご投稿ありがとうございます。「無知の知」という哲学的格言があるように、私たちは身近なことでも知らないことが多いということを知っておくことが大切だ、ということでしょうね。環境問題は石橋をたたいて渡る(事前調査の)心構えが必要だ、ともいえるでしょう。

アビック(ABIC)のホームページも見ました。シーカヤックを楽しんでおられるのですね。私も試しに乗ってみたいなー。

1989年8月にアラスカのコディヤック島に行ったとき、ちょうどカヤックのシンポジウムが開催されていて、それもついでに見学。Arimaという日系のカヤック研究者を会場で紹介されました。また、グリーンランドのカヤック大会で優勝した人の模範演技がプールと海の両方でありました。

Crossroads of Continents: Cultures of Siberia and Alaska (Smithonian Institution Press, 1988)の中扉の見開きには、カヤックに乗って捕鯨をしている勇壮な絵が掲載されています。

[32]

Re: クジラのイメージを身近なものに


投稿者名: 海の哺乳類センター 荻野みちる 投稿日時: 2001年5月1日 23時10分
海を身近なものに、、、大賛成です。

ホームページも拝見しました。

海の哺乳類センターでは、身近な生き物に触れあう環境を子どもたちに。海を体感する機会をもっと持てたらと願って活動を行っています。四方を海に囲まれた日本は恵まれた環境にあることをもう一度気がついてほしいですね。

イルカやクジラが日本にもいることを知らない人が実に多いのが現実です。これは多くのテレビ番組が海外の海を美しいと紹介している反面、日本の海の生き物の番組がないことにも影響があると思われます。

さらにどれほどの人が世界でも貴重な絶滅に瀕したジュゴンやスナメリ、そしてアザラシたちが日本に棲んでいることを知っているのでしょうか?

水族館は海の情報発信基地であり、身近に多くの生き物と触れる機会を与えてくれます。

海外にお金を賭けて出かけていくことを好む若者が多いですが、実は身近な日本海にもクジラもイルカなどの海の哺乳類そしてウミガメも棲んでいると知ってほしいと思います。

私もカヤックをやって初めて目線が海に近づいた気持ちがしました。さすがにフレンドリーと言ってもクジラがカヤックの横を通ったときは本当に恐いと感じたのが正直な気持ちです。

これからもよろしくお願いします。


海の哺乳類センター 荻野みちる

[34]

Re: クジラの警告


投稿者名: 海の哺乳類センター 荻野みちる 投稿日時: 2001年5月2日 01時41分
このニュースにもありますように、コククジラの大量死は、この1999年以降も数は少なくなったものの継続して起きているので、物言わぬクジラから海の深刻な現状を見せつけられる思いです。

自然環境破壊によリ餌が激減したと思われますが、漂着個体はほとんどが雄の成熟個体であり大変やせています。

腸にはびっしりと詰まった寄生虫。さらに空腹であったと思われる理由に、胃には餌を食べた形跡がありません。

また地域によっては、母クジラとはぐれたもしくは、母クジラが死んでしまい、子クジラだけが数頭いるところも目撃しています。

ライブストランディング対応は、クジラの救命につながらない場合もあります。生きていれば海に押し戻すことは、自然界に再度クジラの生死を委ねることになりますが、再漂着の可能性もあります。

また原因が人間社会の影響による場合もあり、自然破壊の元を絶たなければ、何の解決にもなりません。


海岸に漂着したコククジラ  写真提供 海の哺乳類センター

[35]

北代縄文館のホームページ開設


投稿者名: 平口哲夫 投稿日時: 2001年5月3日 13時52分
掘立柱建物の柱穴から鯨骨が出土した富山市北代遺跡については、セト研第9回研究会でも発表しましたが、その鯨骨が展示されている北代縄文館のホームページがこのたび開設されました。

[36]

セト研会員関係のホームページ


投稿者名: 平口哲夫 投稿日時: 2001年5月8日 21時20分
会員または会員・元会員所属機関のホームページで、セト研と比較的関係がありそうな内容を含むものをリストアップしてみました。ほかに該当するホームページがございましたらご一報ください。(2020年8月27日更新)

日本鯨類研究所: https://www.icrwhale.org/

国立科学博物館: http://www.kahaku.go.jp/

ストランデ゙ィングネットワーク北海道: http://kujira110.com/

アクアマリンふくしま: https://www.aquamarine.or.jp/

水産研究・教育機構: http://www2.fra.go.jp/xq/

寺泊水族博物館: http://www.aquarium-teradomari.jp/

上越市立水族博物館: http://www.umigatari.jp/joetsu/index.html

新潟市水族館マリンピア日本海: https://www.marinepia.or.jp/

魚津水族館: http://www.uozu-aquarium.jp/

のとじま水族館: https://www.notoaqua.jp/

越前松島水族館: https://www.echizen-aquarium.com/

鳥取県立しまね海洋館アクアス: https://aquas.or.jp/

太地町立くじらの博物館: http://www.kujirakan.jp/

マリンワ-ルド海の中道: https://marine-world.jp/

国立民族学博物館: http://www.minpaku.ac.jp/

北海道立総合博物館: http://www.kaitaku.or.jp/group/hm.htm

石川県立自然史資料館: https://www.n-muse-ishikawa.or.jp/

鳥取県立博物館: https://www.pref.tottori.lg.jp/museum/

福井県立恐竜博物館: http://www.dinosaur.pref.fukui.jp/

岩手県立博物館: http://www2.pref.iwate.jp/~hp0910/

北九州市立自然史・歴史博物館: http://www.kmnh.jp/

富山市科学博物館: http://www.tsm.toyama.toyama.jp/index.html

国立歴史民俗博物館:http://www.rekihaku.ac.jp/

柏崎市立博物館: https://www.city.kashiwazaki.lg.jp/k_museum/index.html

北海道立北方民族博物館: http://hoppohm.org/index2.htm

サケのふるさと千歳水族館: https://chitose-aq.jp/

いしかわ動物園: http://www.ishikawazoo.jp/


[37]

漂着鯨類は誰のもの?


投稿者名: 平口哲夫 投稿日時: 2001年5月15日 13時57分
5月13日に開催されたライブストランディング対応のための講習会は、満員の盛況であったとのこと、後援団体として名を連ねたセト研としても慶賀に存じます。講師の一人、石川創氏(鯨研所属、セト研会員)による講演の概略に「法的要因・・・座礁鯨は誰のものか」という項目があったものですから、詳しいことが知りたくなり、ご本人に以下のごとく問い合わせてみました。

漂着鯨類の所有権は現在どうなっているのでしょうか。行政通達では、「生きているものは救助、死んでいるものは焼却・埋却」とのことですが、死体を焼却・埋却せよというのは、できるだけ標本として残したいという私どもの立場からすれば不合理です。実際には骨格標本などとして残されている例もいろいろあるわけです。その場合、標本の所有権はどこにあるのでしょうか。どういう法的手続きをへて、所有権が確定することになるのでしょうか。

すると、次のようなご返事が石川氏からありました。

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実はこの点については私も恥ずかしながら正確に調べたわけではありませんので間違っている可能性もあるのですが、基本的には海岸漂着物は発見者に所有権があると考えてよろしいかと思います。ただし所有権を主張すれば責任が生じますから海岸に放置していれば海岸の管理者=行政?から撤去を求められるでしょう。

鯨類に関しては
1)平成3年の水産庁行政通達は「生きているものは救助、死んでいるものは焼却・埋却」とされていますが、これは調査を妨げる意図で出されているわけではなく、むやみに食べられることを避けるためです(五島でハナゴンドウがマスストランディングした事件の後に出されました)。したがって調査を円滑にするためには地元の役所との意志疎通が重要かと思います。

2)水産資源保護法ではシロナガス・ホッキョククジラ及びスナメリを規定しており(他にヒメウミガメ・オサガメ・ジュゴン)、これらについては生死、体の一部でも所持・販売・移動を規制しており、調査や標本採集については農林水産大臣の許可が必要です。実際には事後報告でも特に問題はありません。

3)7月1日から発効する省令改正では、IWC対象種(すべてのヒゲクジラ及びマッコウクジラ)の捕獲及び所持販売を規制しています。この「捕獲」には座礁した鯨類も含まれますが、法の趣旨は「販売流通を意図して所有しようとする行為」を規制するものであり、水産庁に報告を入れておけば標本の採集は特に問題がないかと思います。
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ちなみに、「漂着物」と「所有権」をキーワードにしてゴーグルで検索してみたところ、以下のサイトが見つかりました。

書評掲示板/書評 (なわばりの文化史 海・山・川の資源と民俗社会)

秋道智彌氏(民博所属、セト研会員)の著書を紹介したものです。安直ですが、以下に孫引きさせていただきます。

「たまたま浜に流れ着いただけの資源にたいして,人間がなんの躊躇もなく支配権や共同体的な占有権を主張し,争いや相論をくりかえしてきただけならば,そこには新しい自然観を考えるなんのきっかけもないということになる。だが,漂着物がカミとして扱われてきたことは,自然と人間の関係を考察する上で重大なメッセージになるものと思う。つまり,人間は自然を認識しあるいは利用し,その所有権や占有について多くのしきたりや制度を生み出す過程で,カミという存在をつねに媒介項としてきたとはいえないだろうか。(中略)人間と自然のかかわりあいのなかで,カミ観念を媒介とする思考様式や自然観が多様な形で存在する。そのことによって,人間は自然の恵みと恐ろしさを享受してきたといえるのである。一方でカミが不在の自然観が,無制限な開発を是認し,環境を破壊し,資源を乱獲するという愚行を誘発した。他方,カミとともに生きてきた地元の人々の暮らしを無視してまで自然保護をすすめるという環境保護の立場が,その美名に隠れて容認されてきた。」

漂着鯨類の対応問題を考えるうえでも示唆的ではないでしょうか。

[38]

漂着鯨類の調査に関連した規則・行政通達


投稿者名: 平口哲夫 投稿日時: 2001年5月15日 20時18分
> 2)水産資源保護法ではシロナガス・ホッキョククジラ及びスナメリを規定しており(他にヒメウミガメ・オサガメ・ジュゴン)、これらについては生死、体の一部でも所持・販売・移動を規制しており、調査や標本採集については農林水産大臣の許可が必要です。実際には事後報告でも特に問題はありません。

「調査や標本採集については農林水産大臣の許可が必要です。実際には事後報告でも特に問題はありません」という箇所に関連して、一般の方々に誤解が生ずるおそれを指摘するメールが当方に寄せられましたので、水産資源保護法にどのように書かれているのか、石川氏に問い合わせましたら、以下のような条文があることを知らせてくださいました。

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水産資源保護法施行規則第一条第一項

「次の表の上覧に掲げる水産動植物は、それぞれ同表の下欄に掲げる禁止区域においては、これを採捕してはならない。ただし、試験研究その他の特別な事由により農林水産大臣が許可をした場合は、この限りではない。」
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水産資源保護法施行規則の一部を改正する省令の制定について(平5,4,1,5水研第209号 水産庁長官)・・・・・注:行政通達です
第3 その他
3) 保護動物を意図せずに捕獲しまたは座礁・漂流しているものを発見しその旨適切に農林水産大臣への報告を行った場合にあっても、その目的のいかんを問わず当該個体(派生物を含む。以下同じ。)の所持または譲渡は禁止されるので留意されたい。ただし、意図せずに捕獲されまたは座礁・漂流が発見されたものを試験研究等の学術目的に利用しようとする場合には、死亡している個体に限り、捕獲または発見の日から3日以内に前記第二の1の(3)または第三の2に基づく報告と同時に当該個体に係る第一条第一項ただし書きに基づく許可の申請を行い、当該申請に基づく許可を得た場合にのみ当該個体を所持または譲渡することが出来るようになるので念のため申し添える。
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事後報告を認めているのは、許可がおりるのを待っていたのでは腐敗が進んだり、誰かに持ち去られたり、流されてしまったりして、元も子もなくなるおそれがあるからでしょう。「死亡している個体に限り、捕獲または発見の日から3日以内に」許可申請すれば、学術目的での所持または譲渡ができるわけです。

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ライブストランディング対応ホームページ


投稿者名: 海の哺乳類センター 荻野みちる投稿日時: 2001年6月10日 23時13分
セト研会員におかれましては日頃からライブストランディング対応の講習会および普及活動に御協力と御理解をいただきありがとうございます。

セト研に御後援いただきました5月13日の講習会後、一般を対象にライブストランディング対応の情報公開ホームページを日本鯨類研究所および多くのボランティアの方々の協力で立ち上げました。

ホームページ管理を海の哺乳類センター内、情報センターで行っております。
ぜひブックマークに加えていただき御活用下さい。

尚、このホームページはボランティアにより運営されており、
目的はすべての方を対象にした情報公開です。
内容を充実させるべく更新中です。

今後とも御理解、御指導いただけますようお願い申し上げます。

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クジラ・イルカレスキュースクール玄界灘東部編


投稿者名: 東 真一 投稿日時: 2001年6月17日 00時06分
当クラブでは、マリンワールド海の中道様御協力のもと
福岡沿岸の鯨類の生態や座礁などの救助のための
学習会を開催いたします。日頃浜を歩かれるかた
や海に出られる方などに参加していただきたいと思います。

海の*中道探検クラブ アビック主催
クジライルカレスキュースクールのお知らせ
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福岡県北部沿岸のクジラ・イルカの生態をわかりやすく学べます。
加えて、クジラ*イルカの座礁漂着したときの保護方法も学びます。
クジラ・イルカに関心のある方は、御一緒しませんか。

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セト研情報掲示板の移転予定


投稿者名: 平口哲夫 投稿日時: 2001年8月1日 21時39分
「ネオシティは2001年8月25日(土)をもちまして、ツリー型掲示板の無料貸し出しサービスから撤退することを決定致しました」との連絡がありましたので、その日までにセト研掲示板の移転をすませることにいたします。

掲示板開発&提供:ネオシティ (ツリー掲示板レンタルサービス)