<CGIセンター掲示板過去ログ>[部屋番号]174014/[期間]平成13年03月〜13年06月

金沢ひまわり平和研究室 無煙喫茶室 無煙酒房   無煙世界 セト研掲示版  無煙喫茶

無煙喫茶室

目次



*0005  ソフィー [石川]   [13/06/30()-13:24]      

『日本沿岸捕鯨の興亡』

Iruka Group のメーリングリストに紹介されていた近藤勲著『日本沿岸捕鯨の興亡』(山洋社,2001)、さっそく購入いたしましたが、最初のほうに掲載されている<古代日本人と「くじら」>に「神武天皇御東征の紀元前六六○年の我が国は未だ石器時代」「御東征は紀元前六六○年頃である。日本はまだ石器時代後期で、鉄器銅器を使用していない」(18頁)というのはいただけませんね。

紀元前660年頃は、考古学的時代区分でいうと縄文時代晩期に相当します。神武天皇が実在の人物であったとしても、その御世が古墳時代や弥生時代よりも古くなることはありえません。奈良時代に編纂された『古事記』『日本書紀』を引用して古代捕鯨について検討する場合、記紀の年代観を鵜呑みにしてはいけないのです。

縄文時代に大型鯨類の捕獲が行われていたと主張する一部研究者の説に疑問をいだくのは当然としても、捕鯨に用いることができるような丈夫なロープは縄文時代にはなかった(22頁)とはいえません。麻の種やカラムシなどの繊維製品が縄文時代遺跡から出土しています。新保チカモリ遺跡、真脇遺跡、三内丸山遺跡などで知られる巨木の利用は、丈夫なロープの存在なしには考えられません。

本書の価値は、現代捕鯨の生き証人による著書という点にあります。したがって、捕鯨の起源にかかわる章にみられる誤りは本命からはずれた枝葉末節に属することかもしれません。ただそれだけに、良識ある読者にマイナス印象を与えかねない記述が初っ端にあるのを惜しむものです。

*0004  ソフィー [石川]   [13/06/27(水)-15:43]      

コタマガイ

某テレビ局のスタッフからコタマガイについて取材を受けました。漁師さんがアサリだとしてくれた貝がどうもそうではなく、コタマガイらしいから専門的に説明してほしいということなのですが、どうして当方に問い合わせがあったのかと思って、コタマガイをキーワードにGoogleで検索してみたところ、無煙酒房の過去ログの一部が冒頭におどりでました。「ハマグリ?」と題しての投稿にコタマガイのことが出てくるわけです。

2番目は「趣味の中里屋」です。このサイトには、「大きい物で4cm弱まだまだ子供達、オキアサリもコタマガイも良く似て居ますが、オキアサリは膨らみが強く感じます。中学の頃はこれを区別せずにいましたら、ある日買い物かごに沢山のコタマガイを叔母が見せてくれ、これを採りに行ったらカラスが一杯いて弁当も何もメチャメチャにやられたと言います」と記されています。

3番目は、何度が訪ねたことのある「微小貝」のサイトですが、これでは「コタマガイ(オキアサリ)」としてあるので、どうしてかなと思いました。学名の記載も当方の持っている貝類図鑑とは違っています。そこでそのサイトの管理者に問い合わせのメールを出してみました。ご返事を楽しみにしています。

*0003  池田光穂    [13/05/24(木)-16:13]      

しつもん

平口さんへ
 このBBSってタダで使えるのですか?
 いま、無料のやつを使っているのですが、最大50件までで過去ログが消えていってしまうのですよ。
 無料でかなり書き込めるやつちゅうのはないでしょか?

  *0003-01 平口哲夫 [石川]   [13/06/04(月)-22:15]      
  このBBSは無料です。広告掲載をしない場合は有料ですが。上の欄に設定してあるリンク1「セト研情報掲示板」をクリックしてみてください。そのBBSも無料のを利用していますが、かなりの件数になっても大丈夫です。

  *0003-02 ソフィー [石川]   [13/08/07(火)-22:12]      
  「ネオシティは2001年8月25日(土)をもちまして、ツリー型掲示板の無料貸し出しサービスから撤退することを決定致しました」との連絡がありましたので、その日までにセト研掲示板の移転をすませることにいたします。とは言ったものの、なかなか気に入ったのが見つかりません。

  *0003-03 ソフィー [石川]   [13/08/10(金)-20:43]      
  セト研情報掲示板を移設しました。

*0002  ソフィー [石川]   [13/04/21()-23:08]      

掲示板「無煙世界」の終了

新たにセト研情報掲示板を設定したことから、管理が行き届かなくなってはいけないと思い、投稿者・訪問者が少ない「無煙世界」を終了することにしました。
無煙世界の過去ログは残しておきます。

*0001  ソフィー [石川]   [13/03/31()-17:46]      

アリソン・ブルックス博士とタバコの煙

3月7日(水)金沢大学で開催されたアリソン・ブルックス博士金沢講演会については、そのサイトをご覧いただければ概要が分りますが、ここでは「博士とタバコの煙」にまつわる話を紹介しておきましょう。

今回の来日について、アメリカ側で世話人を務めたハーバード大学人類学科の山田しょう氏からきたEメールによると、博士はタバコの煙が嫌いで、アレルギー症とのこと。講演会場はもちろん、レストランも煙が漂わないところをお願いしますということでした。これは私にとっても願ってもないことなのですが、金沢講演に先立って行われた京都講演は、同志社大学考古学研究室が会場ですし、主催は旧石器談話会ですから、まずはヘビースモーカーのM氏らの顔が浮かんだものです。案の定、京都講演の会場でS氏がタバコを吸いはじめたものですから、あわてて耳打ちしてご遠慮願いました。

さて、3月5日に金沢駅に出迎え、兼六公園を案内してから園内の軽食レストランで昼食をとりました。禁煙レストランではなかったのですが、幸い私どもが食事している間、誰も喫煙客がいませんでした。その日のうちに能都町真脇遺跡まで行き、「うしつ荘」に宿をとりました。ちょうど真脇遺跡出土板敷土坑墓をめぐるシンポジウム出席のため来ていた調査指導委員のみなさんと一緒に食事をすることになったのですが、ヘビースモカーのY氏やI氏がいましたので、やはり食事中はご遠慮いただくようにお願いしました。

3月6日、金沢に向かう途中、昼食をとろうと勤務先のすぐ近くにある軽食レストラン入ったところ、そこは残念ながら禁煙・分煙がなされておりませんでしたので、他所にしようかと思って躊躇していたら、アリソンさん自身が比較的煙の漂ってこない一角を指差したので、そこで我慢してもらうことにしました。

翌日、金沢市新保チカモリ遺跡や野々市町御経塚遺跡を見学したあと、石川県埋蔵文化財センターに向かう途中、よく知っている「うどん屋」で昼食をとりましたが、そこはいちおう禁煙席が設けられているものの、完全な分煙というわけではありませんから、煙が漂ってこないかいささか心配でした。夕方、金沢大学の小会議室で行われた講演会はもちろん禁煙、すわり心地のよい椅子にすわって、円卓会議のような感じで行われました。

まだまだ日本は喫煙対策の後進国であることをあらためて痛感した次第です。