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ソフィー [石川] [12/08/27(日)-15:58] |
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先日、富山市水橋金広・中馬場遺跡から金属製の大型ヤスとヤスなどの線刻画のある木臼(木摺臼)が出土したという知らせが市埋文センターからあり、新聞報道もすでになされています。17世紀前半か中世末〜近世初期のものと考えられ、大型ヤスはサケ・マス用と推定されているわけですが、ヤスを描いた木臼というのがいまのところ類例がないようで、その性格が今後の検討課題となっています。木臼に描かれた小型のヤスはアユ用ではないかと推定されています。河川のヤス漁といえば、金沢市を流れる犀川や浅野川でもヤス漁が行われていたことを思い出します。魚種がなんであったかは分かりませんが、笹に何匹かの魚を突き通したものとヤスを手に持って上流から歩いてくる男のひとを子供の頃に見かけたことがあります。
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*0021-01 岡安 [神奈川] [12/08/28(月)-17:15] |
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私は栃木県栃木市の実家の裏を流れるうずま川で、小学4年生の頃、夏になると毎日のようにヤスで魚を突いて遊んでいました。獲物は、すずめ焼きにして父のところに来る酔客達の肴に出していました。その時の経験では、ヤスで捕れるのは主にフナで、鮎は小さくて素早いため、生半なことでは突けませんでした。そのため、鮎を狙う時は、ヤスでは無く、錨のような形をした3本針のフックを竿の先に付け、引っ掛けるようにして捕っていました(それでも、あまり漁果は期待できませんでしたが)。今となっては懐かしい思い出です。因に裏の川は市がコイを放したためもあって、生態系が壊れ、小魚が激減してしまいました。
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*0021-02 はっちゃん [石川] [12/08/28(月)-20:33] |
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富山市出土のヤスはサケ・マス用ということですが、サケやマスは、南の方はどのあたりまで川を上ってくるものなのでしょうか。今と近世初期頃まででは違うのでしょうね。
岡安さんの返信の中に「すずめ焼き」というのがありますが、どんな焼き方をするんですか。教えてください。いろんなものの食べ方にとっても興味があります。
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*0021-03 岡安 光彦 [神奈川] [12/08/28(月)-22:55] |
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「すずめ焼き」については、いろいろあると思いますが。
父に教わったレシピ?に私なりに(当時)工夫した料理法は次のようなものです。
釣って来た、または採って来た雑魚のはらわたを取り除き、ウロコをざっと取る。
できれば炭火が良いけれど、とにかく強火の遠火でよく焙り、水分を飛ばす。
醤油をジュッとかけてさらに焙る。この時砂糖をたっぷり使うのが関東の流儀だが、
岡安少年流では、ごくわずかにするのが、おじさん達に受けるコツであった。
因に、突くと大きいが数が取れず、もっぱら釣っていた。一日100匹以上を誇る日もあった。(過去の栄光を語るなと妻にいつも説教されています。)
というわけで、ようするに白焼きの後の醤油焼きです。
おじさん達、けっこう美味しかったのではないでしょうか。
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*0021-04 ソフィー [石川] [12/08/29(火)-12:28] |
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父のお里が福井県丸岡町にあったので、子供の頃、夏休みに遊びに行ったとき、近くの竹田川でよく釣りをしたものです。釣ったのはフナ、ウグイ、ナマズぐらいですが、フナやウグイは、掘り抜き井戸から流れでる水に泳がせておいてから、伯母が三枚におろし、天ぷらにして食べさせてくれました。まったく臭みがなく、美味しく食べることができたのを覚えています。フナは澄ましのお汁にもしましたが、これはシジミのお汁にも似た泥臭さがいくらかありました。伯母夫婦は、祖母・伯父夫婦と同じ敷地内に住んでいたのですが、義理の伯父(医師)は釣りが趣味、大野川でアユ釣りを楽しんでいました。タイミングが合うと、私はアユのご馳走にもありつけたわけです。
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*0021-05 山内利秋 [東京] [12/09/02(土)-11:05] |
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はっちゃんさんへの回答になるかどうかわかりませんが、
南というよりは西では、僕が知っているところでは兵庫県
の日本海側の但馬地方では、今でもサケ・マスがいて、近
年まで河川で漁労が行われていました。
豊岡市や香住町とかでは近世から戦前までの記録があり、また
僕自身フィールドワークをしたことがあります。
あとこの辺では晩期初頭の三叉文が入った土器片が出ていますが、
僕がみたところ大洞ではなく、北陸っぽい顔つきをしていました。
と、いうことから、縄文晩期ころにおけるこの地方と以東の地域
との交通関係に話を展開できないかな、なんて考えています。
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*0021-06 アニマル [12/09/07(木)-09:54] |
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知人から今、北海道で縄文中期のエリが出ているというお知らせが来ました。ちょっと、2,3日見に行ってこようかと思っています。やはりサケ用でしょうね。多分、新聞報道はまだではないかと思いますので、場所、遺跡名は避けておきます。
なお、サケ漁については、World Archaeologyという雑誌の27-3,1996のHunters
Gatheres Land Use という特集号に 'Archaeological Investigation of anadromous
salmonid fishing in Japan' という拙文を載せています。英語で読みづらいかも知れませんが、目を通していただければ幸いです。このときは、雑誌の表紙も近世アイヌのサケ漁の絵になりました。
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