『讃美歌21』
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主よ、みもとに


Nearer, my God, to Thee
詞:Sarah F. Adams, 1806-1848
BETHANY
曲:Lowell Mason, 1792-1872



主よ、 みもとに近づかん。

十字架の道 行(ゆ)くとも、

わが歌こそ、 わが歌こそ、

「主よ、 みもとに近づかん」。




さすらう間(ま)に 日は暮れ。

石にまくら するとも、

夢にもなお、 夢にもなお、

主よ、 みもとに近づかん。




天よりとどく かけはし、

われをまねく みつかい。

恵みをうけて、 恵みをうけて、

主よ、 みもとに近づかん




目覚めてのち、 ペテロの

石を立てて 捧ぐる

祈りこそは、 祈りこそは、

「主よ、 みもとに近づかん」



天翔(あまが)けゆく つばさを

与えらるる そのとき

われら歌わん、われら歌わん、


「主よ、 みもとに近づかん」


創28:10-22 詩139:7-8

(日本基督教団讃美歌委員会編,1997,『讃美歌21』,日本基督教団出版局)

同志社大学創設者、新島襄先生が愛唱した讃美歌。知能に重い障害を持つ人たちの施設「止揚学園」の創始者、福井達雨氏は、困窮しながら学園を維持していたころ、新島先生の墓前でこの讃美歌を歌い、コリント二4章16節〜18節「だから、わたしたちは落胆しません」〜「見えないものは永遠に存続するからです」を読み、さらにこの聖句にまつわる、亡き母の言葉を語ってから光子夫人にプロポーズしたという。(参考:梅染信夫,1993,『頌むべきかな 讃美歌物語2』,新教出版社)


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