『讃美歌21』
211
あさかぜしずかにふきて



Still ,still, with Thee
詞:Harriet E. Stowe, 1812-1896
CONSOLATION
曲:Felix Mendelssohn, 1809-1847



あさかぜしずかにふきて、

小鳥もめさむるとき、

きよけき朝よりきよく、

うかぶは神のおもい。





ゆかしき神のおもいに

とけゆくわがこころは、

つゆけき朝のいぶきに

いきづく野べの花か。





かがやくとこしえの朝、

生命(いのち)にめさむるとき、

この世のうれいは去りて、

あおぎみん
、神のみかお。



詩27:4,59:17 創1:5 黙4:2

(日本基督教団讃美歌委員会編,1997,『讃美歌21』,日本基督教団出版局)

原詞は、『アンクル・トムの小屋』の著者として有名なハリエット・ストー夫人により作られました。彼女は、朝早く起きて日の出を見、小鳥のさえずりを聞いて神の臨在を感じる毎日を過ごしていましたが、あるとき、詩篇139編17−18節「あなたの御計らいはわたしにとっていかに貴いことか。神よ、いかにそれは数多いことか。数えようとしても、砂の粒より多くその果てを極めたと思ってもわたしはなお、あなたの中にいる。」を連想し、心に感じたことを詩に表したそうです。邦訳者は、由木康牧師(1896〜1985)です。曲は、メンデルスゾーンの「無言歌」の第2巻(作品30)第3番ホ長調「なぐさめ」を編曲したものです。(参考:梅染信夫,1993,『頌むべきかな 讃美歌物語2』,新教出版社)。


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