きまぐれ日記(3)


2002年11月8日(金)

若狭湾沿岸地域総合講座「若狭の海とクジラ」

またもや「きまぐれ日記」を証明するみたいな久しぶりの日記。敦賀短期大学地域交流センター主催の講演会で、「クジラを食う民、食わぬ民」と題してお話をした。私が前座をつとめ、C・W・ニコルさんの講演「勇魚―人と自然の共生―」にバトンタッチした。敦賀での講演もこれで3度目、ニコルさんと同席しての講演もこれで3度目。会場の規模の割には出席者は少なかったが、けっこう若い人が聞きにきてくれたのが良かった。敦賀短期大学については、瀬戸内寂聴先生が二代目学長になったときに全国的な話題になったのでご記憶の方も多いと思う。考古学の網谷先生がおられる短大であるにもかかわらず、お訪ねしたのはこれが最初である。私の研究室とはだいぶ違う、気品のある綺麗な建物の中の綺麗な部屋に通されて、講演までの待ち時間を過ごした。センター長の多仁照廣先生から伺った話を通して、敦賀の文化振興に貢献している教育機関の姿がつよく印象付けられた。(写真:敦賀短期大学地域交流センター提供)


2001年7月28日(土)

第4回日韓新石器時代研究会

7月19日に関空から釜山に直行、7月20日釜山広域市立博物館で開催された日韓新石器時代研究会に出席した(上掲の写真は、姉崎朋子さんが撮影して送ってくださったもの)。会場の横断幕には「第4回韓・日新石器文化学術セミナー」(主催:釜山広域市立博物館、韓国新石器文化研究会、日本九州縄文研究会)と漢字+ハングル文字で記されてあった。テーマは「新石器時代の貝塚と動物遺体」である。私は発表はしなかったが、最後に総合コメント(韓国側一人と日本側一人)を頼まれ、韓国考古学会長・釜山大学教授の鄭澄元先生に続いて演壇にのぼった。コメントをしている最中、最前列に座っている仲間が盛んに私に合図を送ってくる。これは、私の長話を警戒して「時間がないから手短に」と言っているのだと思って、さっさと話を切り上げて壇上を降りてしまった。ところが実はそうではなく、「逐語通訳がしやすいように、もっと短く切って話すように」という合図だったということが後でわかった。それならもっと言いたいことがあったのにと、わが身のそそっかしさに呆れた次第である。


2001年4月12日(木)

金沢医大 平成13年度第1学年宿泊研修

久しぶりにきまぐれ日記を書く。4月11日(水)から13日(金)にかけて、第1学年オリエンテーションの一環として行われた宿泊研修にテューターの一人として参加した。担当したワークショップグループは8Aである。このグループでは、ワークショップノートに掲載されている資料D「20年後の世界」を利用して臓器移植の問題を中心に話し合った。この写真は、午後の発表準備が終わってから撮ったもの。どうもフラッシュをたくとメガネに反射してよくないと思うが、後の祭り。レクレェーションのソフトバレーボール大会では8Bグループと合同チームを組み、Cブロックで優勝。今回はもっぱら応援役に回って、合間に卓球を楽しんだ。夕食(バーベキュー)の際にいただいた優勝景品は女の子むきのタオルだったのだが、それを見た新入生のNYさんいわく、「お孫さんにどうぞ」。確かに孫がいてもいい年齢ではあるが、当方には社会人3年目の息子と大学4年の娘がいるだけで、孫ができるのはまだまだ先の話である。

金沢ひまわり平和研究室  気まぐれ日記 筆者 平口哲夫